Monthly Archives: September 2014

新しい国会が新しい表現も

今日は、日本の国会の招集とほぼ平行してスウェーデンの国会も総選挙の後に初めて招集されました。国王も参加する開会式はあしたで、今日は議長や副議長3人を選ぶというわりとシンプルな初仕事でした。 Photo: Riksdag Administration 皆、ハッピーそうですが、実は左の男性が国会議員が普通ではない行動をおこす原因となりました。議長と副議長は、議長は最大党から、そして副議長は政党のサイズの順番に選ぶという習慣があります。非民主的だと見られたりしていて、ほかの政党から嫌われているスウェーデン民主党(SD)が今回13%で第3党になったために、第2の副議長のポストに入るという見とうしとなりました。 このありさまを支持しないことを表すために、スウェーデン民主党以外の議員は、国会の習慣を維持しながら一つの工夫を考えました。 議長と副議長は普通なら、国会議員が皆で声を出して賛成するかたちで決まるのですが、スウェーデン民主党の議員が副議長になることを妨げようとする左党は例外的に非公開の投票を求めました。その投票はとても時間がかかりましたがスウェーデン民主党以外のほとんどの議員は白票を入れました。スウェーデン民主党の候補者を支持しないことを表すことができました。 しかしスウェーデン民主党以外の候補がいなかったために結局は国会の伝統通りに第2の副議長はスウェーデン民主党の候補者に決まりました。

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新しい内閣ができるまでのプロセス

9月14日の投票日から1週間以上立ちました。投票日の夜に出た結果は曖昧なものになってしまいました。新政権のすがたはまだあまり見えませんが社会民主党(社民党)が保守党(穏健党)に比べてより多くの支持を得て政権交代が可能になりました。社民党が環境党と組んで新政権の中核になるかたちにはなったけれども、有権者の38%だけの支持で内閣を組むことができるのでしょうか。新しい内閣ができるまでのプロセスとそのスケジュールを説明します。 9月15日 現在の首相が国会の議長に辞職届を提出しました。その後のプロセスをリードするのは国会の議長です。社民党は環境党のほかに左党も追加して新しい連立を組むだろうと思われていましたが、この日は、社民党のリーダーは「左党と組むつもりはない」と明言して左党のリーダーがとてもがっかりした様子でした。 9月17日 国会の議長が各政党の党首と順番に会合をもって、だれが安定した内閣を組めるかを打診し始めました。内閣を組むことができても、11月15日までに提出しなかければならない予算案を国会で採択してもらうことができるのでしょうか。そのことも課題としてあがりました。 9月18日 各党首と相談を重ねた結果、議長は社民党のステーファン・ロベーン(Stefan Löfvén)党首に内閣を組むよう依頼しました。 次にロベーン党首は環境党以外の、前政権の連立に入っている政党に声をかけて協力の可能性を探ることになりましたがどこも好意的ではありません。 スウェーデン民主党(SD)は13%の得票率でスウェーデン第3党になったのですが、ロベーン党首はスウェーデン民主党の移民政策をまったく受け入れることができないから一切相手にしないと決めています。同時にスウェーデン民主党がキャスティング・ボートを握ることができるような選挙結果になったので、社民党の党首はスウェーデン民主党の影響力をなるべく阻止したいと言っています。 現在、社民党と環境党が予算案の作成に向けて交渉をはじめているところです。 これからのスケジュールです: 9月29日 新しい国会が初めて招集されます。新しい国会議長を選びます。新しい議長が前の議長から、新政権形成のプロセスをリードする役割を引き継ぎます。 9月30日 国王も参加する新しい国会の開会式。 10月2日 この日は国会が初めて新しい首相を選ぶことができる日です。議長が新政権を形成するプロセスを進めて、国会で首相に選ばれる可能性のある首相候補ができた時に国会に新首相の提案をします。国会がその提案を受け入れたら新しい首相の誕生です。そこからは、新首相が組閣を進めます。 10月3日 新首相が2日に決まった場合、施政方針演説の可能性があります。 11月15日 予算案を国会に提出する締め切りです。予算案は組閣後三週間以内に国会に提出する必要がありますが、この締め切りがあります。組閣も終わっている必要があります。 ちなみに辞職表明をしたラインフェルト(Reinfeldt)首相は投票日以来メディアに出ない方針をとっています。国会議長との重要な相談会やその後の記者会見も、国会内の保守党議員グループのリーダーに任せています。次の写真は国会議長に挨拶しているアンナ・シンベリュ・バトラ(Anna Kinberg Batra)です。次の保守党のリーダーは女性でしょうか。 ラインフェルト首相は今日から、ニューヨークで開かれる国連の総会と温暖化会議に参加しています。その関連で投票日以来、初めてメディアに出る予定になっています。まだ若いラインフェルトさんは、8年間の首相経験をもってこれからどんな仕事を狙っているのでしょうか。

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ウプサラ市も政権交代

9月14日の国政選挙と同時に、スウェーデンのすべての市議会選挙も行われました。私が住むウプサラ市では、社会民主党、環境党、左党(S+MP+V)が以前の4党連立(M+C+FP+KD)よりも多くの支持を得て、国政と似たように政権交代の見通しになりました。表のグレーは4年前の選挙結果です。各政党の日本語名はこのリストを参考にしてください。 投票日の次の日、ウプサラの広場を見に行きました。選挙に成功して元気になったのか、社会民主党の選挙小屋はすでに撤去され、左党、環境党も解体されていました。向こうには、負けた連立政権の小屋がまだたっていました。 投票日は政界の転機です。互いに対立し、不確実な将来に向かって頑張った現職政治家や立候補者は、次の日からは新しい現実を受け入れ、新しい形になった互いの力関係を認めた上で仕事に戻ったり、新しい仕事を始めたりします。一部の政治家は敗北を機会に政界を離れます。何かが壊れ、何か新しいのが生まれます。 投票日の前の日に行われたウプサラ文化祭Kulturnattenのある会場で、投票日の前夜にふさわしいと感じるシーンを見ました。大型の金属性廃棄物が回収されるスクラップ置き場が文化祭の会場の一つになっていました。この一日に限って、スクラップの中に子どもの遊び場、画廊、舞台、カフェなどがありました。日が暮れると、大型クレーンが「踊る」というフィナーレがあって、そして最後に、一日使われた舞台の解体。 次の日の夜に、8年間の連立政権をリードしてきたラインフェルト首相が、支持が大幅に下がったという選挙の結果をみて、テレビの生放送中に辞任を表明しました。

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国政選挙の結果

選挙結果を紹介する前にまず各政党の名前、シンボルとローマ略名を日本語でまとめました。 そして投票日の深夜に出た国政選挙の結果です。 グレーは4年前の結果です。連立政権最大党のM党(保守党)は得票率がとても下がったので、保守党出身の首相は投票日の夜遅い時間に辞職を表明しました。社会民主党(S)が最大党になったので政権交代になることは明らかになりました。しかし社会民主党がどの党と連立を組むかはまだはっきりしません。社会民主党の党首は環境党と組むと言っただけでそれ以外はどの政党と組むのか、まだはっきりしません。SD(スウェーデン民主党)は2倍以上に膨らんだのでスウェーデン第3党になりました。難民の受け入れを止めようという政策を推進しているこの政党は人種差別的な政党だと批判されたりしているので、ほかのすべての政党は「SDと組まない」と言っています。8年間続いたM+C+FP+KD の連立政権が終わったことだけは確実ですが、 今後どのような内閣ができるのか、しばらく見えない状態が続きそうです。 そしてフェミニスト党(FI)は?国会に入ることはできなかったけれども、ストックホルム、ウプサラなど、いくつかの市議会に初めて入ることができました。 国政選挙はなかなかすっきりしない結果になりました。 表の出典:スウェーデンの選挙行政機関のホームページ

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投票しました

9月14日の今日はスウェーデン総選挙の投票日です。さきほど投票に行ってきました。 私が行く投票所は、近くの国民高等学校の中にあります。 その周りは選挙運動をしてはいけませんが、党員は投票用紙だけ渡すことができます。でもそこで受け取らなくても投票所の中にたくさん用意されています。 投票のしかたを説明するポスター。日本のように自分で何かを書く必要はありません。政党の名前と候補者の名前がすでに印刷されています。でも自分で書きたければそれもできます。 国会、ウプサラ県議会、ウプサラ市議会、3票をそれぞれの封筒に入れました。 箱に入れるのは自分ではなく、投票所を運営しているスタッフです。 障碍者のために低めのブースもありました。 さて、選挙の結果を待ちましょう。今夜22時ごろまでにはっきりするのでしょうか。

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スウェーデンの政党、日本語のリスト

ツアー参加者用に作った、スウェーデンの政党の日本語のリストを参考にアップします。

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スウェーデンの選挙見学ツアーがスタートしました

先日、ツアー「投票率80%以上!総選挙体感 スウェーデン市民と交流する旅」の皆さんがウプサラに到着しました。最初のランチを食べた、オーガニック食材に力を入れているPrimatenというレストランの前です。ウプサラに留学中の石原祥子さんも(左)一緒でした。 ランチの前は近くのローセンダール(Rosendal)高等学校で学校選挙の様子を見学。高校生が次々と投票所に入ってきました。 飛行場から到着したばかりの時点で、こんな出会いもありました。ウプサラ駅の前で選挙自転車を持ってキャンペーン中の環境党の市議会議員マレナ・ランチュMalena Ranchさん。工夫のある自転車の使い方を見せてくれました。

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