Monthly Archives: December 2014

特別選挙が中止に

2015年3月22日に予定していた特別選挙は中止になりました。与野党6政党が12月27日の午前、共同記者会見を行い、少数派政権の場合の国会運営について合意したと発表。社民党+環境党の内閣はそのまま残るようです。2015年4月に提出される予定の政府予算案以降、野党の4党連立は与党の予算を通す予定。2018年の選挙の後でもこの合意が有効なので、与党、野党はどのブロックであれ、少数派政権の予算を通すとのこと。この合意は2022年まで有効だそうです。  スウェーデンは、歴史的に見ると少数派政権は珍しくないことです。今回の合意の狙いはスウェーデン民主党の影響力をなるべく小さくすることでしょう。

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移民がいなければスウェーデン社会は壊れる

今日、認知症の父が住んでいる介護施設がアレンジした、家族も参加できるクリスマスイベントに参加しました。お年寄り全員が広い部屋に集まって音楽を聞いていました。大半はスウェーデンで生まれ育ったんだろうと思うような人です。となりのキッチンでクリスマスのお菓子やコーヒーや飲み物を準備していた職員たちは、どこか外国の背景のありそうな人たちが多かったです。 これはスウェーデンの現状です。いろいろな国から来た人たちが父の世代のお年寄りの介護をしています。かれらが施設に住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんにスウェーデンの伝統的なお菓子を食べたり、スウェーデン的なクリスマスの歌を聞いたりする機会を提供しています。 この秋の選挙で13%の支持でとても伸びたスウェーデン民主党は移民の受け入れを少なくすることだけではなく、いろいろな差別的な政策を推進しています。しかし現実は、外国の背景をもった人たちがいなければ今のスウェーデン社会はなりたちません。かれらを抜けば壊れてしまいます。 いなければ、だれがお年寄りの世話をするのでしょうか。共稼ぎのスウェーデンでは男女とも働いています。一家庭を維持するのに2人の収入の必要です。それはスウェーデンの当たり前です。 オフィスの掃除、病院、ホームヘルパー、各種レストラン、タクシー、市バス ー 移民がよく働いている分野です。私は、父の介護、母のホームヘルパーをしてくれる人たちがいるというのは、とてもありがたいことだと思っています。自分はそのおかげで自由に仕事ができて、稼いで、自立した生活ができます。日本も多くの女性が望むことでしょう。 3月22日の特別選挙は、移民政策の議論が中心になりそうですが、町中のキャンペーンは、通りかかる人に暖かいコーヒーを無料提供したりして、ささやかなかたちで始まっています。

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やり直し選挙の資金はどこから

来年3月22日、異例の再選挙の予定になりましたが各政党は突然のやり直しに使えるお金はあるのでしょうか。今年は春のEU選挙と秋の総選挙のダブル選挙があったので厳しいでしょう。一番貯金が残っているのはそれぞれ新聞を売った、中央党とスウェーデン民主党だそうです。国も突然の出費になります。選挙はいくらぐらいのお金がかかるのでしょうか。 経済新聞DIによると、国の選挙管理機関が9月の総選挙(自治体、県議会を含む)に使ったお金は1億1200万クローネ(17億8500万円)でした。その前のEU選挙は7000万クローネ(11億1200万円)でした。同機関は、来年の特別選挙は国政選挙だけですので、その間ぐらいの費用がかかるだろうと推測しています。 政党は、全党合わせて9月の選挙に使ったお金は約 3億3500万クローネ(53億3800万円)。その1億7000万クローネ(20億7000万円)は国が国会に議席ある各政党に対して出している政治活動資金でした。 政党の活動資金は何に使われるのでしょうか。日本であまり見ない3つの事例を紹介します。 一般広告。これはストックホルム中央駅で中央党が広告スペースを買って選挙ポスターを張っています。 有権者に配る小物。これは駅で通勤ラッシュの時間帯に保守党が配っていた紙袋です、。中にはリンゴと投票用紙が入っていました。 いろいろな言葉でのパンフレット。これは社民党が移民が多い地域で配っていたものです。写真は9月の選挙の時に取りました。スウェーデンに3年間住んでいる外国人は、地方選挙の参政権があるからです。今回の特別選挙は外国人が投票権のない国政選挙だけですからこのようなパンフレットがないかもしれません。  

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冬の不慣れな選挙の準備が始まる

スウェーデンの国政選挙はいつも9月の3つ目の日曜日に実施されます。キャンペーンは夏の後半から忙しくなります。3月22日の今回の特別選挙は違います。どんな天気なるのでしょうか。かなり寒い季節なので冬の選挙になるでしょう。暖かい服装、そして選挙小屋も断熱材を追加する必要が出てきました。 8種類の選挙小屋をすでに販売しはじめている会社にとっては、突然の新選挙は大歓迎でしょう。断熱材だけではなく、上に雪が積もっても大丈夫な小屋にする必要があります。この理由で今回の小屋は高めになるそうです。夏だと1小屋が1万ー2万クローネ(16万円ー32万円)位するのに対して冬用の断熱材付きの小屋は、組み立て込みだと3万クローネ(48万円)ほどします。 今年9月の選挙に使われた小屋をまだもっているところはラッキーですが、選挙が終わると政党は多くの小屋を中古品として売ります。庭に設置するのに建設許可が必要ないので、いろいろに使える便利な小屋です。とても人気があります。個人は別荘の庭に置いてお客さんが泊まれる部屋に使ったり、物置に使ったり、幼稚園はおもちゃの家にしたりできます。 日本は選挙小屋を見たことがないですが例えば渋谷のハチ公広場にあれば面白いと思いませんか。

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2015年3月22日、スウェーデンはまた選挙!

先月の日本滞在中に突然、衆議院解散、総選挙が決まり、驚きました。昨日は、スウェーデンも予定外の選挙が決まりもっとびっくりしました。日本では頻繁に解散とそれに伴う総選挙が不定期に行われますが、スウェーデンは1958年以来のことですから皆がびっくりしているところです。 昨日、12月3日、スウェーデンの国会は内閣の予算案ではなく、野党案を採択してしまいました。その背景は前の記事で説明しました。 その後、ステーファン・ロヴェーン首相は二つのオプションしかの残っていませんでした。一つは内閣総辞職です。その場合、国会の議長を中心に新しい組閣プロセスが始まります。もう一つは、選挙をやり直すことです。首相は選挙という道を選び、来年3月22日という日程も決めました。 スウェーデン語ではEXTRA選挙と言います。日本語の表現は何がよいでしょうか。特別選挙?再選挙?新選挙?追加選挙?とにかく、今年9月の選挙の結果では安定した政権が成り立たなかったということで一度やり直すことになりました。私は「やり直し選挙」だと感じています。 特別選挙を行うのは56年ぶりです。どんな選挙でしょうか。憲法のルールでは、決定をするのは政府です。しかし総選挙の後に国会が初めて招集された日から3ヶ月たってから初めて決定できます。それは今回、9月29日でしたので、政府が正式に選挙の実施を決定できるのは今年の終わりのころです。そして選挙を決めた時点から3ヶ月以内に実施しなければなりません。 選挙は正式には決まっていませんが、各政党のキャンペーンはすでに始まろうとしています。 日本と違って、スウェーデンの政党は4年に1回の定期的な選挙以外に突然キャンペーンをすることに慣れていないので準備はたいへんでしょう。 国の選挙管理機関はいつでも特別選挙ができるよう、つねにその準備をしておかないといけません。各国にあるスウェーデン大使館にも必要なものを送ってあるそうです。 今年9月の選挙と違う点の一つは、今回は国政選挙だけです。9月は国政に加えてすべての自治体、県議会の選挙も平行して同じ投票日でした。 新しい選挙までは、今の内閣は残り、野党の予算をもってスウェーデンを運営することになります。政策的に目立ったことができなく、新しい選挙結果が出るまでに、内閣の基本業務をやっていくだけです。政治家にとっては全然面白くないことでしょう。 このブログのタイトルも2015年の選挙を含むようなタイトルにする必要が出て来ました。特別選挙に合わせて、もう一度「選挙スタディツアー」を企画する予想外の可能性も見えて来ました。興味があれば是非ご一報ください。

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スウェーデンの国会が麻痺状態中

2ヶ月前の10月3日にできた新政権はいつまでもつのでしょうか。本来は4年間の任期ですが、今は危機的な状況になっています。 内閣は国会に提出する予算案を採択してもらうことで国を運営します。しかし今日行われている予算審議の後の投票では、政府案が通らない見とうしになってしまいました。スウェーデンでは異例のことです。 スウェーデンの国会は左ブロック、右ブロックの対立がある中でブロックが交代して与党と野党に入れ替わったりするのが普通です。 左ブロック:社民党・環境党(現内閣)+左党(政策協力で予算案を支持) 右ブロック:穏健党・自由党・中央党・クリスト民主党(現野党、前連立政権) 参考に:政党リストと国政選挙の結果 2006年の選挙は左ブロックが負け、右ブロックの政権に代わりました。今年9月の選挙では、左ブロックが政権に復帰しました。 今回違うのは、13%程の支持を得ながら、どちらのブロックにも所属しないスウェーデン民主党の存在です。移民の受け入れを減らすべきだとい政策を柱にしている政党です。移民政策の点では、国会のすべてのほかの政党と対立しています。そのため、スウェーデン民主党がほかの政党に対して「協力しましょう」と言っても、どの政党も相手にしません。 今回、三つの予算案が提出されます。内閣案、野党右ブロック案、スウェーデン民主党案。スウェーデン民主党案が通る可能性はゼロなのでスウェーデン民主党は次に内閣案あるいは野党案を支持することを選択できます。そこで、スウェーデン民主党は、野党案を支持すると発表しました。野党の予算案が通る見とうしになり、国会は大混乱に陥りました。 ロヴェーン首相は他党の予算でスウェーデンを運営するつもりはないという当然の方針を決めています。 今日は、国会での予算案審議がテレビで生中継されていますが、各政党の党首は見当たりません。どこかで頭を抱えて考えたり、他党と交渉したりしているでしょう。国会の議論で時間を稼いでいるように見えます。 スウェーデン民主党は自分たちの移民政策を実現させるために、国会で獲得した立場を最大限に活用していると言えます。他政党に強いプレッシャーを与えています。 実は移民政策については左・右ブロックの違いはあまりないそうです。スウェーデン民主党は右ブロックの予算案をその点で評価して支持しているわけではありません。これからは、キャスティングボートを握っているという立場を使って、自分たちの移民政策の方針に沿わないどの予算案についても、国会での採択を妨害するつもりだと言っています。これは他党から見れば国会運営をつねに荒らすことになるから非常に深刻な問題です。 ロヴェーン首相はこの状況のなかで何とか予算を通すために右ブロック4党に呼びかけ、ブロック間の協力を提案していますがまったく相手にされないままです。 この次は何が起こるのでしょうか。首相は辞職するのでしょうか?今の国会の中から新しい政権が生まれる可能性があるのでしょうか?あるいは春に異例の再選挙になるのでしょうか? 選挙の結果を受けて安定した政権をどうやって作れるか、それは今の国会の最大課題です。どのような解決方法が見つかるのでしょうか。日本と違って、定期的な選挙以外の選挙は非常に珍しいです。一度選ばれた議員達の仕事は、互いに交渉して解決先を見つけることでしょう。私はそう思います。

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