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「スウェーデン政界のテスラ」

スウェーデン政界のテスラになりたいと考え、新党を結成した人達がいます。既存の政党の仕組みでは政治のあり方を変えられない、政界外部からの新しい動きが必要だという考えです。 先日ストックホルムで新党の会合があったので参加してみました。名前はInitiativet(イニシアティブ)。デーマークの新党Alternativetという政党からのインスピレーションではじまったそうです。 新党と言ってもまだマニフェストのない政党です。皆で民主主義を活性化して一緒に新しい政策を作りましょうという誘いで参加への呼びかけをしています。 会場となっていたのはストックホルムの中心にある、洒落たコーワーキングスペースでした。集まった人は約30人、少し聞いてみる、私と同じく、好奇心をもって、初めての参加の人が多いようでした。男性の党首と同じく設立者の女性のイントロダクションとそれに対する質疑応答の後にさっそくテーマごとのワークショップ。いくつかのテーマを与えられ、私はDemocracy 2.0のグループを選んで、ほか3人の参加者と新党の政策作りプロセスの可能性と課題のディカッションに入った。ほかのグループは労働、教育、移民の社会参加、などのテーマでした。それぞれで取り組むべき課題を打ち出して、後で皆で報告し合って、そしてまた新党結成についての何でも質疑応答。最後は、ネット上の共同作業で政策案を作っているから是非それにも参加してと、フェイスブックページの紹介などで終わりました。帰る前に数名に少し聞くチャンスがありました:「どうだった?おもしろかった?これからも参加したい?」「面白かった、参加してもいい感じ」というのが返事。私も同じ気持ちでした。なにかよく分からないけれど、民主主義や政策議論の活性化にはよい取り組みかもあしれないと感じました。 自分が行く前に魅力だと思ったのは、民主主義の活性化をしたい姿勢や、「19世紀にできたイデオロギーにとらわれない政策づくりをしたい」主張や温暖化問題をこれからの社会作りの前提にしている様子でした。 政策方針として何もないと進まないから、政策議論の枠組みとして6つの価値観(キーワード)を基本にしています:オーペン、前向き、共感、共に作る、勇気、行動力。どれもよさそうで多くの人が賛同できる要素でしょう。 では、「政党を作った」は何を意味するのでしょうか。日本なら見ればまずはお金が必要だと思うでしょう。しかし、スウェーデンは国会選挙に政党として立候補するのに、1500人の賛同者の署名を集めるだけで十分です。現在はまだその署名集めに取り組んでいる段階です。 会合に集まったのはいろいろな年齢の男女で、学齢は割と高いと感じました。ワークショップ方式のミーティングによくなれた人で、技術に前向きで、持続可能性を追求するのは当たり前だと考えている人のような印象でした。 激しい議論で対立するよりは、スウェーデン社会の共通のヴィジョンを描いて、共通の課題に取り組んで、一緒に解決方法を探って、前向きに進む。そんな姿勢をもつ政党でありたいということでした。 「元気な地球に住む元気な人たち」 選挙はことし9月です。まず掲げているヴィションは「元気な地球に住む元気な人たち」で魅力的ですがマニフェストは政策作りワークショップの「政策ラボ」で4月をめどにつくると言っています。具体的な目標は5市議会で席を確保することと国会に入ること。短い時間で何ができるのでしょうか。 帰ってきたら、教えてもらったホームページにアクセスしてみました。フェイスブック、そして政策のディスカッションに使われいてるソフトSlackにアカウントを作ってアクセス。自分のコンピューターは日本語を使っているから、ソフトの説明がいきなり日本語で出てきます。スウェーデン語で議論するのにとびっくりしてまずは使用言語を英語に切り替えました。日本語、フランス語、ドイツ語、などいくつかの言語はあってもスウェーデン語がないので、もしも英語に抵抗ある参加者がいればここで参加がストップするかもしれないと思いました。Slackは企業の内部コミュニケションのツールとして使われている人気のソフトのようです。 中身を見ると、予算案、スケジュールなどなど、政党の内部が全部丸見えになっている様子。顔を合わせるようの会合はこれからもいろいろ開く予定だそうですが、この政党に参加するのにはコンピューター画面を相手にする時間が増えそうだと感じました。 この動きは本当に政党と言えるのでしょうか。政党よりも市民が共に作るシンクタンクではないかと感じました。面白い動きですが、自分が関わりたいかどうか、しばらく様子を見ることにしました。

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