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選挙小屋の代りにテント?
ウプサラ駅の前に社会民主党青年部がテントを張っていました。「選挙小屋の代りですか」と聞いてみたら、「いいえ、学生の住宅不足を表しています」ということでした。ウプサラ市は大学の町で新学期がはじまったばかりです。以前から学生用アパートが足りない状況が続いています。「入学できても、住むところがなく、実際にウプサラの川沿いでテント生活している学生がいるんですよ」と社会民主党青年部のメンバーが説明していました。なるほど。
投票率が5%あがった
5年に1回の欧州議会選挙は、投票率が低いことが問題になっています。5月25日に行われた今回の投票率は、前回の2009年の43.8%を上回り、5%ほど、48.9%まであがりました。まだ不十分ですがよかったです。 投票率をあげるためにいろいろな工夫が見られました。ポスターで投票のしかたを具体的に教えたり、大学で候補者のパネルディスカッションを開催したり、テレビ番組でEUの課題を分かりやすく紹介したりするなどでした。 投票日の昼間に非営利団体が運営しているウプサラの小さな映画館で映画を見に行くと最初にこんな内容の映像がながれました。「これはCMです。CMはあなたに考え方や商品を提供しようとするものです。このCMは違います。あなたの声を聞きたいのです。あなたの意見を知りたいのです。投票しましょう。」 日本は、投票率をあげるためにどんな取り組みがあるのでしょうか。 ちなみに、「スウェーデンの今」というブログで、選挙の結果が細かく日本語で紹介されています。おすすめです。
大学で政治の議論
EU選挙を前にウプサラ大学パネルディスカッションが開かれました。狙いはより多くの人に投票してもらうことでした。 現在EU議会で議席をもっている政党からそれぞれ1名が出席して、現職の国会議員やEU議員と新しい立候補者、立場のいろいろな人でした。 EU議会(欧州議会)は、EU28カ国で5年に一回選ばれる751人の議員で構成されています。そのうちスウェーデンは20議席だけもっています。 このパネルディスカッションは、平日の昼間の時間帯でしたが、ウプサラは真夏のような素晴らしい天気に恵まれました。町が暖かい天気を楽しむ人であふれていましたが、それでも、政治の議論に参加するために150人位集まりました。学生も多かったです。 各候補者と司会者がとても幅広くさまざまなテーマを取り上げましたが、聞く人はどんなテーマに興味があったのでしょうか。一般の質問になると少し見えてきました。EUで課題になっている一つは、難民や政治的亡命者の受け入れ政策です。戦争などのために難民になる人がEUに行こうとするのですが、EUに入るのは難しく、EUの対応の仕方に問題があると思っている人が多いです。 そこで質問の一つは、「法律に沿ったより安全な方法でEUに亡命できるようにするために、皆さんは何をしようとしているのでしょうか。」でした。もう一つは、「EU圏内の男女平等を推進するために何をしようとしているのか」。 このパネルディスカッションの主催は、主に学生が運営している、国際的な政治問題や外交のありかたの理解を深めるために活動しているUppsala Association of International Affairsという非営利団体でした。 日本の大学でこのような議論をすることがあるのでしょうか。