Category Archives: 政党

「民主主義大使」は効果的だったのか

私が住むウプサラ市は、今年9月の総選挙の数週間前から投票率をあげる狙いで「民主主義大使」を採用しました。私も約25人の1人として投票率を上げる活動をしてみる機会を得て、面白い経験でした。結果を見てその民主主義大使の活動によって、投票率は本当に上がったでしょうか。 背景にある問題は、選挙区の間に投票率の大きな違いがあることです。民主主義大使プロジェクトの狙いの1つは、投票率の低い選挙区の投票率をあげることでそのギャップを縮めることでした。具体的な目標としてそのギャップを3%減らすことでした。投票率に影響を与える要因がたくさんあるので、因果関係を把握することが難しいです。それでも前回(2014年)の選挙と今回(2018年)の選挙の投票率データで投票率の変化を確認してみました。 同じ日に国会、県、市の選挙があったが、ここはウプサラ市の結果を見ます。市全体の投票率は85.18%から86.40%に、1.22%上がりました。そして2014年、一番投票率の低い選挙区を確認しました。Sydvästra Valsätra選挙区は今回も一番投票率の低いところでした。 .                                                                  2014 年  2018年   変化 … Continue reading

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新しい政権を待ちながら

9月9日の総選挙は終わった。確認を重ねて最終的な結果も出た。開票した夜は普通は次の政権が見えてくるけれど、今回はまったく見えない、複雑な結果になりました。だれが首相になって、どんな内閣ができるかまだまったく見えないところです。 スウェーデンは以前から左ブロック(赤・社会民主党が中心)と右ブロック(ブルー・保守)が競争する政界でした。その2ブロックの間で政権交代するのは普通でした。しかし今はどちらのブロックにも所属しないスウェーデン民主党(SD)が大きくなって、以前のようなブロック政治が崩れそうになっています。 現政権は社会民主党と環境党の内閣で、左党が閣外協力をしています。この3党で今回、国会の144の議席を確保しました。右ブロックはアリアンセン(Alliansen)と名乗って、保守党、中央党、自由党、クリスト教民主党の4党で構成されています。これらは国会で143の議席を確保しました。スウェーデン民主党は難民の受け入れに反対していて、いろいろな意味でほかの政党から人種差別主義の政党として見られています。ほかの政党はスウェーデン民主党と協力したくない。そしてそんな状況の中でスウェーデン民主党はキャスティング・ボートを握っている。そこで有力な政権をなかなか組めない状況になっています。 社会民主党のステファン・ロヴェーン(Stefan Löfven)さんはとりあえず首相として残っています。首相の主張は「社会民主党は一番大きな政党で、社会民主党が一番多くの議席をとったブロックをリードしている。だから辞職はしない」。でもより弱い立場になったので、中央党や自由党を呼び寄せようとしています。アリアンセンは、「左ブロックと言っても現政権は社会民主党と環境党だけで構成されていて、それは議席で見るとアリアンセンよりもすくない。だから、首相は直ちにやめるべきだ。逆にアリアンセンの最大党である保守党の党首が首相になって組閣すべきだ」と主張しています。 どんな政権を作れるか、政党間の交渉によることになりました。その間は国民が待っています。スウェーデンテレビが、「自分で政権を作ってみよう」というパズルも提供してくれています。色違いの各政党のブロックを押して引くかたちで好きな組み合わせができる。各ブロックの得票率はわすか0,3%の違いだと分かります。 しかし国会のスケジュールは決まっているので、その1つ1つのステップに合わせて各政党が方針を決めて行くことになります。国会は招集され、9月24日、国会の議長を選びます。9月25日はが国会の開会式が行われます。その後、現首相についての賛成、反対の投票が行われます。 以下、選挙ツアーの参加者のために作った、各政党の名前とシンボルと党首の顔が分かる資料を掲載します。(最後のフェミニスト党は国会に議席がないですが、私が住むウプサラ市の市議会に2議席をもっています。)

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「投票率80%超! 2018スウェーデン総選挙疑似体験スタディツアー」

飛行機の込み具合でツアーを1日短縮し、9月6日の出発に変更しました。もちろん早めに到着して観光を楽しむこともできます。何か不安があれば気楽に相談してください。 「投票率80%超! 2018スウェーデン総選挙疑似体験スタディツアー」

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2018年9月9日の総選挙に合わせてツアーを開催します!

2018年9月、スウェーデンは4年振りの総選挙!日本と違って、国会、県議会、市議会のすべてが全国で同じ日に行われます。スウェーデンの投票率は80%以上。日本人がよくびっくるするこですが、スウェーデンの人はそれでまだ不満です。私が住むウプサラ市は市民の中から「民主主義大使」を募って、投票率をもっとあげようと努力しています。 4年に1回しかない、スウェーデンの民主主義を知るこの絶好の機会にスウェーデンに来てみませんか。選挙キャンペーン、ディベート、 教育、メディアのあり方などを日本と比較しながら市民の視点で紹介していきます。現地での視察プログラムの全行程にガイド・通訳として同行します。 スウェーデンと私の住む町ウプサラへようこそ! ツアーの詳細はこちらへ: 投票率80%超! スウェーデン総選挙体感 スタディツアー2018

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特別選挙が中止に

2015年3月22日に予定していた特別選挙は中止になりました。与野党6政党が12月27日の午前、共同記者会見を行い、少数派政権の場合の国会運営について合意したと発表。社民党+環境党の内閣はそのまま残るようです。2015年4月に提出される予定の政府予算案以降、野党の4党連立は与党の予算を通す予定。2018年の選挙の後でもこの合意が有効なので、与党、野党はどのブロックであれ、少数派政権の予算を通すとのこと。この合意は2022年まで有効だそうです。  スウェーデンは、歴史的に見ると少数派政権は珍しくないことです。今回の合意の狙いはスウェーデン民主党の影響力をなるべく小さくすることでしょう。

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移民がいなければスウェーデン社会は壊れる

今日、認知症の父が住んでいる介護施設がアレンジした、家族も参加できるクリスマスイベントに参加しました。お年寄り全員が広い部屋に集まって音楽を聞いていました。大半はスウェーデンで生まれ育ったんだろうと思うような人です。となりのキッチンでクリスマスのお菓子やコーヒーや飲み物を準備していた職員たちは、どこか外国の背景のありそうな人たちが多かったです。 これはスウェーデンの現状です。いろいろな国から来た人たちが父の世代のお年寄りの介護をしています。かれらが施設に住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんにスウェーデンの伝統的なお菓子を食べたり、スウェーデン的なクリスマスの歌を聞いたりする機会を提供しています。 この秋の選挙で13%の支持でとても伸びたスウェーデン民主党は移民の受け入れを少なくすることだけではなく、いろいろな差別的な政策を推進しています。しかし現実は、外国の背景をもった人たちがいなければ今のスウェーデン社会はなりたちません。かれらを抜けば壊れてしまいます。 いなければ、だれがお年寄りの世話をするのでしょうか。共稼ぎのスウェーデンでは男女とも働いています。一家庭を維持するのに2人の収入の必要です。それはスウェーデンの当たり前です。 オフィスの掃除、病院、ホームヘルパー、各種レストラン、タクシー、市バス ー 移民がよく働いている分野です。私は、父の介護、母のホームヘルパーをしてくれる人たちがいるというのは、とてもありがたいことだと思っています。自分はそのおかげで自由に仕事ができて、稼いで、自立した生活ができます。日本も多くの女性が望むことでしょう。 3月22日の特別選挙は、移民政策の議論が中心になりそうですが、町中のキャンペーンは、通りかかる人に暖かいコーヒーを無料提供したりして、ささやかなかたちで始まっています。

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やり直し選挙の資金はどこから

来年3月22日、異例の再選挙の予定になりましたが各政党は突然のやり直しに使えるお金はあるのでしょうか。今年は春のEU選挙と秋の総選挙のダブル選挙があったので厳しいでしょう。一番貯金が残っているのはそれぞれ新聞を売った、中央党とスウェーデン民主党だそうです。国も突然の出費になります。選挙はいくらぐらいのお金がかかるのでしょうか。 経済新聞DIによると、国の選挙管理機関が9月の総選挙(自治体、県議会を含む)に使ったお金は1億1200万クローネ(17億8500万円)でした。その前のEU選挙は7000万クローネ(11億1200万円)でした。同機関は、来年の特別選挙は国政選挙だけですので、その間ぐらいの費用がかかるだろうと推測しています。 政党は、全党合わせて9月の選挙に使ったお金は約 3億3500万クローネ(53億3800万円)。その1億7000万クローネ(20億7000万円)は国が国会に議席ある各政党に対して出している政治活動資金でした。 政党の活動資金は何に使われるのでしょうか。日本であまり見ない3つの事例を紹介します。 一般広告。これはストックホルム中央駅で中央党が広告スペースを買って選挙ポスターを張っています。 有権者に配る小物。これは駅で通勤ラッシュの時間帯に保守党が配っていた紙袋です、。中にはリンゴと投票用紙が入っていました。 いろいろな言葉でのパンフレット。これは社民党が移民が多い地域で配っていたものです。写真は9月の選挙の時に取りました。スウェーデンに3年間住んでいる外国人は、地方選挙の参政権があるからです。今回の特別選挙は外国人が投票権のない国政選挙だけですからこのようなパンフレットがないかもしれません。  

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