Category Archives: 教育

高校生が環境アクティヴィズムをミュージカルに

先日は高校生70人が作ったミュージカルをストックホルムで見ました。よくできたショーの名前は「RAINBOW WARRIOR」。 そのことばで思い出すのは1985年にニュージーランドで爆破によって沈没した、環境保護団体グリーンビースの船、レインボー・ウォーリア号です。フランスの原爆実験に抗議をするための準備をしているところでした。爆破はフランスの情報機関DGSEによるもので、写真家1人が亡くなってしまいました。今年で30年前のことです。 しかし、「RAINBOW WARRIOR」にもう一つの意味があります。アメリカン・インディアンのいくつかの伝説による話しです。「将来は、人間の欲張りで環境が破壊される時代が来る。その時、すべての民族や国々の人々がアメリカンインディアンと一緒になって地球を救うために戦う。それらの人々は『虹の戦士』と呼ばる。」という予言です。 虹の戦士はミュージカルの主人公である女性「マヤ」の夢に出て来て、踊ったり歌ったりします。レインボー・ウォーリア号のこともストーリの一部ですが、このミュージカルのテーマは、特定の環境問題よりも、グリーンピースのような環境保護アクティビストの考え方や気持ちです。 「将来は暗い。活動しても意味がない。社会はよくならない。」と感じているマヤがいろいろな人に出会いながら「やはり皆と一緒に頑張って社会を変えていくことができる」という気持ちに代わっていきます。ショーは「皆でアクティビストになって一緒に環境を守ろう」の強いメッセージで終わりました。 ミュージカルは、Viktor Rydbergs 高校の教員と生徒が教育活動の一環として作ったものですが、非常によくできていました。内容は真面目ですが、楽しかったです。同高校は「脳は遊びたい」の姿勢で教育事業を行っているようです。これはミュージカルの予告編です。 実は、約1年前、もう一つ高校生による面白いミュージカルを見ました。ウプサラから少し北東にあるGimo(イーモ)の町のBruksgymnasiet高校の作品「SPÅR」(スポール/跡)という作品です。 Gimoはスウェーデンの原発の使用済燃料の最終処分所を作る予定地に近いです。高校は最初処分所を作るSKB社の提案で最終処分場をテーマにミュージカルを作りました。これもとてもよくできていた、生徒にとって深い経験になったそうです。皆で調べたり考えたりした結果、原発にかなり批判的な内容になりましたがユーモアたっぷりのストーリーでした。 広島も、福島も、人間と放射能の歴史的背景として出てきました。 若い世代が前の世代に対して責任を問う裁判の様子。 ミュージカルに出演した生徒は卒業してばらばらになりましが、高校は最後の公演が終わる前にミュージカルの映画も作くりました。これはそのトレーラーです。

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スウェーデンの選挙見学ツアーがスタートしました

先日、ツアー「投票率80%以上!総選挙体感 スウェーデン市民と交流する旅」の皆さんがウプサラに到着しました。最初のランチを食べた、オーガニック食材に力を入れているPrimatenというレストランの前です。ウプサラに留学中の石原祥子さんも(左)一緒でした。 ランチの前は近くのローセンダール(Rosendal)高等学校で学校選挙の様子を見学。高校生が次々と投票所に入ってきました。 飛行場から到着したばかりの時点で、こんな出会いもありました。ウプサラ駅の前で選挙自転車を持ってキャンペーン中の環境党の市議会議員マレナ・ランチュMalena Ranchさん。工夫のある自転車の使い方を見せてくれました。

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選挙小屋の代りにテント?

ウプサラ駅の前に社会民主党青年部がテントを張っていました。「選挙小屋の代りですか」と聞いてみたら、「いいえ、学生の住宅不足を表しています」ということでした。ウプサラ市は大学の町で新学期がはじまったばかりです。以前から学生用アパートが足りない状況が続いています。「入学できても、住むところがなく、実際にウプサラの川沿いでテント生活している学生がいるんですよ」と社会民主党青年部のメンバーが説明していました。なるほど。

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大学で政治の議論

EU選挙を前にウプサラ大学パネルディスカッションが開かれました。狙いはより多くの人に投票してもらうことでした。 現在EU議会で議席をもっている政党からそれぞれ1名が出席して、現職の国会議員やEU議員と新しい立候補者、立場のいろいろな人でした。 EU議会(欧州議会)は、EU28カ国で5年に一回選ばれる751人の議員で構成されています。そのうちスウェーデンは20議席だけもっています。 このパネルディスカッションは、平日の昼間の時間帯でしたが、ウプサラは真夏のような素晴らしい天気に恵まれました。町が暖かい天気を楽しむ人であふれていましたが、それでも、政治の議論に参加するために150人位集まりました。学生も多かったです。 各候補者と司会者がとても幅広くさまざまなテーマを取り上げましたが、聞く人はどんなテーマに興味があったのでしょうか。一般の質問になると少し見えてきました。EUで課題になっている一つは、難民や政治的亡命者の受け入れ政策です。戦争などのために難民になる人がEUに行こうとするのですが、EUに入るのは難しく、EUの対応の仕方に問題があると思っている人が多いです。 そこで質問の一つは、「法律に沿ったより安全な方法でEUに亡命できるようにするために、皆さんは何をしようとしているのでしょうか。」でした。もう一つは、「EU圏内の男女平等を推進するために何をしようとしているのか」。 このパネルディスカッションの主催は、主に学生が運営している、国際的な政治問題や外交のありかたの理解を深めるために活動しているUppsala Association of International Affairsという非営利団体でした。 日本の大学でこのような議論をすることがあるのでしょうか。

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