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住宅建設の大型プロジェクトの前に住民に相談

ウプサラ市は約20万人の町ですが、人口が年間3000人ー4000人で増え続けていまあう。住宅不足がが深刻です。中心から南部のフィーリス川の西側に、あまり開発されていない地域があります。市はここで1万戸以上の分譲マンションや賃貸アパートを建設する方針で計画づくりをしています。 先日はこの南ウプサラにすでに住んでいる人たちを対象に市がアレンジした説明会&相談会に参加しました。 スウェーデンは大規模な開発プロジェクトの時に環境法典にもとづき、事業者は影響を受ける住民などの関係者に早い段階で協議をする義務があります。今回の会合はもっと早い段階の説明会でした。ウプサラ市の市民参加に対する積極的な姿勢が伝わって来ました。住民の関心が高く、大勢に集まりました。200人位いたでしょうか。時間は参加しやすい平日の19時−21時の2時間でした。 面白かったのはとても積極的なビジョンでした。この図を見せて、ウプサラは「世界と競争する」ということでした。ウプサラ全体のビジョンですが、これから新しく計画される南ウプサラでこそそのビジョンを実現するチャンスがあります。オレンジの部分は大聖堂やウプサラ城が見えるウプサラのシルエットです。 (出典:ウプサラ市資料) 「ウプサラは、世界的に見ても住む町として、働く町として非常に魅力的な町だ」というビジョンです。ちょっと頑張り過ぎじゃないかと思いましたが、国際的で,環境がよく、多様性があって、活気がある町を作ろうとしいる点で刺激的だと思いました。 今回は各地区を順番に合計6回の相談会が開催されます。平行して各家庭に15000枚のアンケート付きパンフレットを配っています。アンケートはネットでも回答できます。アンケートの提出は2月15日まで可能です。その後ウプサラ市は、集まった意見を報告書にまとめ3月ごろに公開する予定です。メールアドレスを明記した人にメールも送るそうです。 ネットでは、すでに入ってきている101枚のアンケートの結果を公表しています。その5つ目の質問は「南部ウプサラに住みたいと思う一番の理由は何ですか」。半分以上が「自然が近い」と答えています。先日の説明会の質疑でもそのことが明らかでした。多くのいい質問が出ました。その一つは「私たちのほとんどは自然が多く、近くにあるからここに引っ越しました。その自然の保護についてはどのように考えていますか」という質問でした。住民達はそこで突然大きな拍手をしました。 学歴レベルが高く、社会問題にも関心が高く、自然が好きなこの住民達の場所での大規模開発プロジェクトはどのように発展していくのでしょうか。積極的な相談プロセスが面白く、これからもフォローしていこうと思っています。選挙がない時にこつこつと進んでいるスウェーデンの民主主義のプロセスの一面だと言えます。

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