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国家記念日に新市民の歓迎セレモニー

6月6日はスウェーデンの国家記念日でした。この日はもともと「国旗」の日でしたが休日ではなかったです。1983年に国家記念日にもなったのですが、休日ではなかったので一般市民の意識は低く、お祝いやイベントの習慣もあまりなかったです。2005年以来は休日です。 休日になってから、「さあ、どんなお祝いをしようか」となったようです。ナショナリズムが以前より広がろうとしている社会的トレンドがある中で、国家記念日や国旗に対する姿勢がいろいろです。 前向きな取り組みのひとつとして各自治体で「スウェーデン国籍をとって新しい市民になった人々を歓迎する」という内容のイベントがあります。今年1月から歓迎セレモニーを開催するのが各自治体の義務になりました。義務になる前でも約半分の自治体が自主的に行っていました。新しい市民の参加はもちろん任意です。実はスウェーデン市民の約15%が外国生まれです。 私が住むウプサラ市では、2014年中に国籍がとれて新しい市民になったのは826人です。90カ国から来て、51種類の母国語を話す人々です。そのうち200人位はセレモニーに参加しました。今年は少し特別で、ヴィクトリア王女が参加しました。ちなみに彼女の母親シルヴィア王妃は外国生まれです。 ウプサラ市は一般市民のためのイベントも開催したので少し見に行きました。公園の野外舞台で、まずは市の文化委員会委員長がスピーチをしました。その途中に一度、皆の拍手が自然に起こりました。それは委員長がスウェーデンの人気オペラ歌手マレーナ・エルンマン(Malena Ernman)の言葉を引用した時です。「スウェーデンは人々が逃げて来る国であって、逃げて出て行く国ではないことをありがたく思いましょう」。 次は日本に何回も行った経験のある市議会議長のカール・リンドベリ(Carl Lindberg)さんのスピーチでした。カールさんが絶えず推進してきたESD(Education for Sustainable Development 、持続可能な発展のための教育)にも触れて、ウプサラは2大学があって、幼稚園から高校まで多文化の背景をもった子どもや若者がたくさんいるので、ESDを推進するポテンシャルが大きいと指摘しました。 この日は同時進行で「ウプサラの港の日」というイベントも行われていました。ウプサラに引っ越しをする前にウプサラに港があるというイメージがまったくなかったですが、実は川沿いにいろいろな船が停泊しているし、船が通れるように時々開く橋もあるし、川を下って、メーラレン湖まで行く遊覧船もあります。 実は、常時停泊している船「ハウスボート」に住んでいる人もいます。この日はその一件を訪問する機会がありました。 そこに住む女性はアフリカ滞在暦が長く、今も東アフリカのマラウイ(Malawi)で有機野菜栽培プロジェクトに取り組んでいると話してくれました。 こぢんまりとしたウプサラらしいイベントでした。  

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高校生が環境アクティヴィズムをミュージカルに

先日は高校生70人が作ったミュージカルをストックホルムで見ました。よくできたショーの名前は「RAINBOW WARRIOR」。 そのことばで思い出すのは1985年にニュージーランドで爆破によって沈没した、環境保護団体グリーンビースの船、レインボー・ウォーリア号です。フランスの原爆実験に抗議をするための準備をしているところでした。爆破はフランスの情報機関DGSEによるもので、写真家1人が亡くなってしまいました。今年で30年前のことです。 しかし、「RAINBOW WARRIOR」にもう一つの意味があります。アメリカン・インディアンのいくつかの伝説による話しです。「将来は、人間の欲張りで環境が破壊される時代が来る。その時、すべての民族や国々の人々がアメリカンインディアンと一緒になって地球を救うために戦う。それらの人々は『虹の戦士』と呼ばる。」という予言です。 虹の戦士はミュージカルの主人公である女性「マヤ」の夢に出て来て、踊ったり歌ったりします。レインボー・ウォーリア号のこともストーリの一部ですが、このミュージカルのテーマは、特定の環境問題よりも、グリーンピースのような環境保護アクティビストの考え方や気持ちです。 「将来は暗い。活動しても意味がない。社会はよくならない。」と感じているマヤがいろいろな人に出会いながら「やはり皆と一緒に頑張って社会を変えていくことができる」という気持ちに代わっていきます。ショーは「皆でアクティビストになって一緒に環境を守ろう」の強いメッセージで終わりました。 ミュージカルは、Viktor Rydbergs 高校の教員と生徒が教育活動の一環として作ったものですが、非常によくできていました。内容は真面目ですが、楽しかったです。同高校は「脳は遊びたい」の姿勢で教育事業を行っているようです。これはミュージカルの予告編です。 実は、約1年前、もう一つ高校生による面白いミュージカルを見ました。ウプサラから少し北東にあるGimo(イーモ)の町のBruksgymnasiet高校の作品「SPÅR」(スポール/跡)という作品です。 Gimoはスウェーデンの原発の使用済燃料の最終処分所を作る予定地に近いです。高校は最初処分所を作るSKB社の提案で最終処分場をテーマにミュージカルを作りました。これもとてもよくできていた、生徒にとって深い経験になったそうです。皆で調べたり考えたりした結果、原発にかなり批判的な内容になりましたがユーモアたっぷりのストーリーでした。 広島も、福島も、人間と放射能の歴史的背景として出てきました。 若い世代が前の世代に対して責任を問う裁判の様子。 ミュージカルに出演した生徒は卒業してばらばらになりましが、高校は最後の公演が終わる前にミュージカルの映画も作くりました。これはそのトレーラーです。

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住宅建設の大型プロジェクトの前に住民に相談

ウプサラ市は約20万人の町ですが、人口が年間3000人ー4000人で増え続けていまあう。住宅不足がが深刻です。中心から南部のフィーリス川の西側に、あまり開発されていない地域があります。市はここで1万戸以上の分譲マンションや賃貸アパートを建設する方針で計画づくりをしています。 先日はこの南ウプサラにすでに住んでいる人たちを対象に市がアレンジした説明会&相談会に参加しました。 スウェーデンは大規模な開発プロジェクトの時に環境法典にもとづき、事業者は影響を受ける住民などの関係者に早い段階で協議をする義務があります。今回の会合はもっと早い段階の説明会でした。ウプサラ市の市民参加に対する積極的な姿勢が伝わって来ました。住民の関心が高く、大勢に集まりました。200人位いたでしょうか。時間は参加しやすい平日の19時−21時の2時間でした。 面白かったのはとても積極的なビジョンでした。この図を見せて、ウプサラは「世界と競争する」ということでした。ウプサラ全体のビジョンですが、これから新しく計画される南ウプサラでこそそのビジョンを実現するチャンスがあります。オレンジの部分は大聖堂やウプサラ城が見えるウプサラのシルエットです。 (出典:ウプサラ市資料) 「ウプサラは、世界的に見ても住む町として、働く町として非常に魅力的な町だ」というビジョンです。ちょっと頑張り過ぎじゃないかと思いましたが、国際的で,環境がよく、多様性があって、活気がある町を作ろうとしいる点で刺激的だと思いました。 今回は各地区を順番に合計6回の相談会が開催されます。平行して各家庭に15000枚のアンケート付きパンフレットを配っています。アンケートはネットでも回答できます。アンケートの提出は2月15日まで可能です。その後ウプサラ市は、集まった意見を報告書にまとめ3月ごろに公開する予定です。メールアドレスを明記した人にメールも送るそうです。 ネットでは、すでに入ってきている101枚のアンケートの結果を公表しています。その5つ目の質問は「南部ウプサラに住みたいと思う一番の理由は何ですか」。半分以上が「自然が近い」と答えています。先日の説明会の質疑でもそのことが明らかでした。多くのいい質問が出ました。その一つは「私たちのほとんどは自然が多く、近くにあるからここに引っ越しました。その自然の保護についてはどのように考えていますか」という質問でした。住民達はそこで突然大きな拍手をしました。 学歴レベルが高く、社会問題にも関心が高く、自然が好きなこの住民達の場所での大規模開発プロジェクトはどのように発展していくのでしょうか。積極的な相談プロセスが面白く、これからもフォローしていこうと思っています。選挙がない時にこつこつと進んでいるスウェーデンの民主主義のプロセスの一面だと言えます。

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ウプサラのモスクにたくさんの愛

あけましておめでとうございます。スウェーデンは去年、クリスマスが終わったところで政党間の合意が成立し再選挙が中止になりました。内閣はそのまま残り、スウェーデンは年を越しました。 私が住んでいるウプサラの元旦は少し怖い事件が起こりました。朝早い時点でだれかがモスクに向かって、火炎瓶を投げました。運が良いことに火は広がらなかったが、ドアには人種差別的な落書きもありました。 次の日、ウプサラの人々はモスクに集まり、モスクにlove bombingをしました。愛で攻撃をしたというか、無名の人が行った、モスクに対する人種差別的な攻撃に抗議するための「ラブ攻撃」。新聞に面白い写真が出ていたので、今朝、モスクを見に行きました。 すると、モスクの三つのドアにたくさんの愛のメッセージが張ってありました。 いろいろなメッセージがありました。例えば「人は人」。 それぞれのドアにメッセージがいっぱいありました。これは女性専用の入り口です。 メイン入り口のドアを開けてみて、「入っていいですか」と聞いてみると、「どうぞ、だれでもいつでも入っていいところですよ」ということでした。靴を脱いで、中を見て回りました。管理人らしい男性も自主的にいろいろ話してくれました。祈りの時間ではなかったので、人はあまりいなかったが、床で寝ている二人がいました。受け入れたホームレスかと思ったら、元旦の事件以来、夜中にモスクを見守っているボランテアで、午前中は休んでいるということでした。事情を知るために市議会議員、国会議員も来たという話しも聞きました。  無名の人物による差別的な行為は怖いニュースでしたが、モスクに行って、たくさんの♡のメッセージを見て、中に入って、親切な人に会うと、「ウプサラはいいところだな」と思いました。面白い発想と行動の市民がいて、希望のある町だと感じました。

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ESDユネスコ世界会議にスウェーデン政府代表団が来日

明日(11月9日)から名古屋で開かれるESDユネスコ世界会議の様子を見に今、名古屋に来ています。ESDは持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)のことですが、日本政府の提案で国連が10年間、ESDに取り組むことを決めました。今回の会議はその「ESD10年」の最終会議となります。しかし、そこで終わりにするのではなく、世界各国でその取り組みを続けるための「グローバル・アクション・プログラム(GAP)」の採択が予定されています。 スウェーデンは、日本政府が「ESD10年」を提案したころは、社会民主党の政権でした。当時の首相がESDを重視していましたが、その後、政権交代になりました。今年9月まで続いた8年間の政権はESDに全然力を入れませんでした。 今年の政権交代で、社会民主党が政権復帰し環境党と組んでの連立政権ができたので、政府レベルのESDヘの姿勢が久しぶりに前向きになりました。名古屋に行く政府代表団が急きょ決まり、Aida Hadzialic高校学校教育・成人教育大臣(写真)を団長に11名が来日することになりました。Hadzialic大臣は27歳で現内閣で一番若い閣僚です。                                                       Photo: Martina Huber/Government Offices of Sweden 代表団が決まるのは会議の2週間ぐらい前だったのですが、ESDに取り組むスウェーデンの関係者が、スウェーデンのユネスコ委員会と一緒に名古屋に向けての準備会合を何回も開いてきました。その結果、スウェーデンがこれからどのようにESDに取り組むべきか、32の提案を盛り込んだ提案書ができています。10月29日、Hadzialic大臣がその提案書を受け取り、名古屋にもっていくことになりました。 … Continue reading

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ウプサラ市も政権交代

9月14日の国政選挙と同時に、スウェーデンのすべての市議会選挙も行われました。私が住むウプサラ市では、社会民主党、環境党、左党(S+MP+V)が以前の4党連立(M+C+FP+KD)よりも多くの支持を得て、国政と似たように政権交代の見通しになりました。表のグレーは4年前の選挙結果です。各政党の日本語名はこのリストを参考にしてください。 投票日の次の日、ウプサラの広場を見に行きました。選挙に成功して元気になったのか、社会民主党の選挙小屋はすでに撤去され、左党、環境党も解体されていました。向こうには、負けた連立政権の小屋がまだたっていました。 投票日は政界の転機です。互いに対立し、不確実な将来に向かって頑張った現職政治家や立候補者は、次の日からは新しい現実を受け入れ、新しい形になった互いの力関係を認めた上で仕事に戻ったり、新しい仕事を始めたりします。一部の政治家は敗北を機会に政界を離れます。何かが壊れ、何か新しいのが生まれます。 投票日の前の日に行われたウプサラ文化祭Kulturnattenのある会場で、投票日の前夜にふさわしいと感じるシーンを見ました。大型の金属性廃棄物が回収されるスクラップ置き場が文化祭の会場の一つになっていました。この一日に限って、スクラップの中に子どもの遊び場、画廊、舞台、カフェなどがありました。日が暮れると、大型クレーンが「踊る」というフィナーレがあって、そして最後に、一日使われた舞台の解体。 次の日の夜に、8年間の連立政権をリードしてきたラインフェルト首相が、支持が大幅に下がったという選挙の結果をみて、テレビの生放送中に辞任を表明しました。

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国政選挙の結果

選挙結果を紹介する前にまず各政党の名前、シンボルとローマ略名を日本語でまとめました。 そして投票日の深夜に出た国政選挙の結果です。 グレーは4年前の結果です。連立政権最大党のM党(保守党)は得票率がとても下がったので、保守党出身の首相は投票日の夜遅い時間に辞職を表明しました。社会民主党(S)が最大党になったので政権交代になることは明らかになりました。しかし社会民主党がどの党と連立を組むかはまだはっきりしません。社会民主党の党首は環境党と組むと言っただけでそれ以外はどの政党と組むのか、まだはっきりしません。SD(スウェーデン民主党)は2倍以上に膨らんだのでスウェーデン第3党になりました。難民の受け入れを止めようという政策を推進しているこの政党は人種差別的な政党だと批判されたりしているので、ほかのすべての政党は「SDと組まない」と言っています。8年間続いたM+C+FP+KD の連立政権が終わったことだけは確実ですが、 今後どのような内閣ができるのか、しばらく見えない状態が続きそうです。 そしてフェミニスト党(FI)は?国会に入ることはできなかったけれども、ストックホルム、ウプサラなど、いくつかの市議会に初めて入ることができました。 国政選挙はなかなかすっきりしない結果になりました。 表の出典:スウェーデンの選挙行政機関のホームページ

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