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特別選挙が中止に

2015年3月22日に予定していた特別選挙は中止になりました。与野党6政党が12月27日の午前、共同記者会見を行い、少数派政権の場合の国会運営について合意したと発表。社民党+環境党の内閣はそのまま残るようです。2015年4月に提出される予定の政府予算案以降、野党の4党連立は与党の予算を通す予定。2018年の選挙の後でもこの合意が有効なので、与党、野党はどのブロックであれ、少数派政権の予算を通すとのこと。この合意は2022年まで有効だそうです。  スウェーデンは、歴史的に見ると少数派政権は珍しくないことです。今回の合意の狙いはスウェーデン民主党の影響力をなるべく小さくすることでしょう。

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スウェーデンの国会が麻痺状態中

2ヶ月前の10月3日にできた新政権はいつまでもつのでしょうか。本来は4年間の任期ですが、今は危機的な状況になっています。 内閣は国会に提出する予算案を採択してもらうことで国を運営します。しかし今日行われている予算審議の後の投票では、政府案が通らない見とうしになってしまいました。スウェーデンでは異例のことです。 スウェーデンの国会は左ブロック、右ブロックの対立がある中でブロックが交代して与党と野党に入れ替わったりするのが普通です。 左ブロック:社民党・環境党(現内閣)+左党(政策協力で予算案を支持) 右ブロック:穏健党・自由党・中央党・クリスト民主党(現野党、前連立政権) 参考に:政党リストと国政選挙の結果 2006年の選挙は左ブロックが負け、右ブロックの政権に代わりました。今年9月の選挙では、左ブロックが政権に復帰しました。 今回違うのは、13%程の支持を得ながら、どちらのブロックにも所属しないスウェーデン民主党の存在です。移民の受け入れを減らすべきだとい政策を柱にしている政党です。移民政策の点では、国会のすべてのほかの政党と対立しています。そのため、スウェーデン民主党がほかの政党に対して「協力しましょう」と言っても、どの政党も相手にしません。 今回、三つの予算案が提出されます。内閣案、野党右ブロック案、スウェーデン民主党案。スウェーデン民主党案が通る可能性はゼロなのでスウェーデン民主党は次に内閣案あるいは野党案を支持することを選択できます。そこで、スウェーデン民主党は、野党案を支持すると発表しました。野党の予算案が通る見とうしになり、国会は大混乱に陥りました。 ロヴェーン首相は他党の予算でスウェーデンを運営するつもりはないという当然の方針を決めています。 今日は、国会での予算案審議がテレビで生中継されていますが、各政党の党首は見当たりません。どこかで頭を抱えて考えたり、他党と交渉したりしているでしょう。国会の議論で時間を稼いでいるように見えます。 スウェーデン民主党は自分たちの移民政策を実現させるために、国会で獲得した立場を最大限に活用していると言えます。他政党に強いプレッシャーを与えています。 実は移民政策については左・右ブロックの違いはあまりないそうです。スウェーデン民主党は右ブロックの予算案をその点で評価して支持しているわけではありません。これからは、キャスティングボートを握っているという立場を使って、自分たちの移民政策の方針に沿わないどの予算案についても、国会での採択を妨害するつもりだと言っています。これは他党から見れば国会運営をつねに荒らすことになるから非常に深刻な問題です。 ロヴェーン首相はこの状況のなかで何とか予算を通すために右ブロック4党に呼びかけ、ブロック間の協力を提案していますがまったく相手にされないままです。 この次は何が起こるのでしょうか。首相は辞職するのでしょうか?今の国会の中から新しい政権が生まれる可能性があるのでしょうか?あるいは春に異例の再選挙になるのでしょうか? 選挙の結果を受けて安定した政権をどうやって作れるか、それは今の国会の最大課題です。どのような解決方法が見つかるのでしょうか。日本と違って、定期的な選挙以外の選挙は非常に珍しいです。一度選ばれた議員達の仕事は、互いに交渉して解決先を見つけることでしょう。私はそう思います。

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温暖化対策担当大臣はどんな人?

先日、副首相、環境・温暖化対策大臣のオーサ・ロムソンさん(Åsa Romson、環境党)の話を生で聞く機会がありました。2015年12月、パリで開かれる国連の温暖化会議で、京都議定書に代わる新しい気候変動枠組みができると期待される中、今年12月でペルーのリマ市で開かれる温暖化会議が注目されています。パリ会議に向けての準備会議の位置づけになっているからです。リマでうまく行けばパリがうまくいく可能性が高くなるということです。 ロムソンさんはペルーに出発する前に政府の姿勢を話していましたが、政権交代して、スウェーデンが特にEUの中で積極的に取り組むと言っていたので少し安心しました。 話を聞く機会は、環境党のシンクタンクFORES(フォーレス)がアレンジした朝のセミナーでした。セミナーは満員でしたがとてもインフォーマルで、大臣に警備員がついていたのでしょうか。私には見えませんでした。 ロムソンさんの雰囲気はまったく政治家らしさに欠けていて、とても「普通の人」って感じです。長い経験をもつ政治家の冷静な話し方ではなく、つい興奮して早くしゃべってしまいます。この不慣れな話し方は弱点かもしれません。同時に、本物だと疑う余地もない、彼女の環境保護に対する熱意は利点かもしれません。どれが一番大事でしょうか。 政治家の経験がまだ短い、急スピードで政界のトップに進んだロムソンさんはどんな人でしょうか。履歴書を見ると8年間、ストックホルム市議会議員として活躍した後に2010年にはじめて国会議員に。2011年は環境党の2人の共同代表の一人に選ばれ、ことしの総選挙でその立場でよくテレビに出れようになって、顔が知られるようになりました。選挙の結果、社会民主党と環境党が少数派政権の内閣を組むことになって、ロムソンさんはつい副首相、環境・温暖化対策大臣のポストに。 ストックホルム大学の大学院では環境法を専攻していたので、学歴で言えばピッタリでしょう。日本は、学歴や専門分野にあまり関係ないかたちで大臣が決まることが多いようですが今の望月環境大臣はどうでしょう。法学部を卒業したようですが何を専攻していたのでしょうか。

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環境党が初めて入閣

スウェーデンの国会は、新しい首相を選出するプロセスを予定通りに進めて総選挙で第1党になった社会民主党の党首ステファン・ロヴェーン(Stefan Löfven)さんが首相になりました。ラペルに付けているバッジは社民党の赤いバラです。 Photo: Magnus Länje 社民党は環境党と組んで38%だけの得票率で内閣を組むことになったので弱い少数派内閣ですが、環境の視点から政治をフォローしてきた私にとっての面白いニュースは環境党の初めての入閣です。 10月3日、ロヴェーン首相が新しい内閣を紹介すると、副首相を含む6人の閣僚が環境党出身でした。これはその新米閣僚たちです。 スウェーデンでは、新しい内閣ができるとこのように国会の前で写真を取ることになっています。閣僚の半分が女性ですがそれははじめてのことではありません。 Photo:Martina Huber/Regeringskansliet ことし9月に発足した安倍改造内閣は女性が通常より多く入閣しました。 公式の写真を見ると、女性閣僚は首相を飾るかのように首相の周りに立っているように見えませんか。 スウェーデンの内閣府のホームページを見ると面白いことに気付きました。大臣を紹介するページでの順番はランクではなく、下の名前のアルファベット順に並んでいます。その結果、副首相のオーサ・ロムソン(Åsa Romson)さんは最後になっています。Åはスウェーデン語の特殊な文字でアルファベットのほぼ最後に来ます。 首相だけはアルファベット順と関係なく最初に来ます。スウェーデンは人々の平等を強調してあまりランクを気にしない国ですからスウェーデンらしいと思いました。

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新しい内閣ができるまでのプロセス

9月14日の投票日から1週間以上立ちました。投票日の夜に出た結果は曖昧なものになってしまいました。新政権のすがたはまだあまり見えませんが社会民主党(社民党)が保守党(穏健党)に比べてより多くの支持を得て政権交代が可能になりました。社民党が環境党と組んで新政権の中核になるかたちにはなったけれども、有権者の38%だけの支持で内閣を組むことができるのでしょうか。新しい内閣ができるまでのプロセスとそのスケジュールを説明します。 9月15日 現在の首相が国会の議長に辞職届を提出しました。その後のプロセスをリードするのは国会の議長です。社民党は環境党のほかに左党も追加して新しい連立を組むだろうと思われていましたが、この日は、社民党のリーダーは「左党と組むつもりはない」と明言して左党のリーダーがとてもがっかりした様子でした。 9月17日 国会の議長が各政党の党首と順番に会合をもって、だれが安定した内閣を組めるかを打診し始めました。内閣を組むことができても、11月15日までに提出しなかければならない予算案を国会で採択してもらうことができるのでしょうか。そのことも課題としてあがりました。 9月18日 各党首と相談を重ねた結果、議長は社民党のステーファン・ロベーン(Stefan Löfvén)党首に内閣を組むよう依頼しました。 次にロベーン党首は環境党以外の、前政権の連立に入っている政党に声をかけて協力の可能性を探ることになりましたがどこも好意的ではありません。 スウェーデン民主党(SD)は13%の得票率でスウェーデン第3党になったのですが、ロベーン党首はスウェーデン民主党の移民政策をまったく受け入れることができないから一切相手にしないと決めています。同時にスウェーデン民主党がキャスティング・ボートを握ることができるような選挙結果になったので、社民党の党首はスウェーデン民主党の影響力をなるべく阻止したいと言っています。 現在、社民党と環境党が予算案の作成に向けて交渉をはじめているところです。 これからのスケジュールです: 9月29日 新しい国会が初めて招集されます。新しい国会議長を選びます。新しい議長が前の議長から、新政権形成のプロセスをリードする役割を引き継ぎます。 9月30日 国王も参加する新しい国会の開会式。 10月2日 この日は国会が初めて新しい首相を選ぶことができる日です。議長が新政権を形成するプロセスを進めて、国会で首相に選ばれる可能性のある首相候補ができた時に国会に新首相の提案をします。国会がその提案を受け入れたら新しい首相の誕生です。そこからは、新首相が組閣を進めます。 10月3日 新首相が2日に決まった場合、施政方針演説の可能性があります。 11月15日 予算案を国会に提出する締め切りです。予算案は組閣後三週間以内に国会に提出する必要がありますが、この締め切りがあります。組閣も終わっている必要があります。 ちなみに辞職表明をしたラインフェルト(Reinfeldt)首相は投票日以来メディアに出ない方針をとっています。国会議長との重要な相談会やその後の記者会見も、国会内の保守党議員グループのリーダーに任せています。次の写真は国会議長に挨拶しているアンナ・シンベリュ・バトラ(Anna Kinberg Batra)です。次の保守党のリーダーは女性でしょうか。 ラインフェルト首相は今日から、ニューヨークで開かれる国連の総会と温暖化会議に参加しています。その関連で投票日以来、初めてメディアに出る予定になっています。まだ若いラインフェルトさんは、8年間の首相経験をもってこれからどんな仕事を狙っているのでしょうか。

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国政選挙の結果

選挙結果を紹介する前にまず各政党の名前、シンボルとローマ略名を日本語でまとめました。 そして投票日の深夜に出た国政選挙の結果です。 グレーは4年前の結果です。連立政権最大党のM党(保守党)は得票率がとても下がったので、保守党出身の首相は投票日の夜遅い時間に辞職を表明しました。社会民主党(S)が最大党になったので政権交代になることは明らかになりました。しかし社会民主党がどの党と連立を組むかはまだはっきりしません。社会民主党の党首は環境党と組むと言っただけでそれ以外はどの政党と組むのか、まだはっきりしません。SD(スウェーデン民主党)は2倍以上に膨らんだのでスウェーデン第3党になりました。難民の受け入れを止めようという政策を推進しているこの政党は人種差別的な政党だと批判されたりしているので、ほかのすべての政党は「SDと組まない」と言っています。8年間続いたM+C+FP+KD の連立政権が終わったことだけは確実ですが、 今後どのような内閣ができるのか、しばらく見えない状態が続きそうです。 そしてフェミニスト党(FI)は?国会に入ることはできなかったけれども、ストックホルム、ウプサラなど、いくつかの市議会に初めて入ることができました。 国政選挙はなかなかすっきりしない結果になりました。 表の出典:スウェーデンの選挙行政機関のホームページ

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スウェーデンの政党、日本語のリスト

ツアー参加者用に作った、スウェーデンの政党の日本語のリストを参考にアップします。

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ストックホルム中央駅が環境党宣伝一色に

日曜日はストックホルムに行ってきました。ウプサラの電車から降りて駅のホールに入ると、環境党の宣伝一色になっていてびっくりしました。共同代表のでかい垂れ幕、天井の両側にもでかいポスター、ホールとホールの間の天井からも大きな垂れ幕。いろいろな政策を主張するポスターの展示会も。ポスターの中で特に面白い一枚がありました。 スウェーデンの紙幣です。「性が違うと価値が違う」。1000クローネ札、500クローネ札、100クローネ札が皆男性の人物、50クローネ札、20クローネ札は女性の人物。なるほど。今まで一度も気付きませんでした。 次の日のテレビニュースを見ると、同じ中央駅のホールが映っていましたが、中央党の宣伝一色に変わっていました。またびっくりです。中央駅のような最適の場所はやはり値が高いでしょう。一党だけで独占できないほどの場所だろうなと思いました。 そして、また、あのピンクのボックス。

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環境党がスウェーデンの第2党に

5月25日の欧州議会選挙のスウェーデンの結果が出ました。ブリュッセルにある欧州議会の議席が決まる選挙なので、スウェーデンの国会や市議会にまったく影響がないですが、大きな世論調査かのように、市民の政治志向のトレンドが見えます。 大成功した政党の一つは環境党です。スウェーデン第3党から、首相を出している保守党(穏健党)を抜いて、スウェーデン第2党になりました。当選した候補者3人だけではなく、党員全員がとても喜んでいる様子をテレビで見ることできました。 写真は、環境党のトップ候補の2人です。左はPeter Eriksson(ペーター・エリクソン)さんです。現在はスウェーデン国会議員ですが新しく欧州議会議員として当選しました。右はIsabella Lövin(イサベラ・ロヴィーン)さんです。現職の欧州議会議員ですが元々はジャーナリストです。海の資源が枯渇するような漁業の問題を取り上げる本を書いたことで有名になり、環境党の議員になり、EU議会で海の資源を守ることで頑張ってきました。 イサベラさんの本の日本語版も出ています:「沈黙の海 ー 最後の食用魚を求めて」。その出版の2010年に来日しました。 翻訳者がここで本の紹介をしています。 投票日の最後に選挙庁が発表した結果はこちらにあります。 第1党が社会民主党 24.4% 第2党が環境党 15.3% 第3党が保守党(穏健党) 13.6% さらに、環境党が第1党になった地域もあります。例えば首都圏です。 ストックホルム県では19.3%でトップ。 ストックホルム市では21.7%でトップ。 第2の都市のヨーテボリ市では18%でトップ。 私が住むウプサラ市も環境党が21.2%でトップに出ました。さらに自分が住む選挙区では、環境党は42%も獲得してびっくりしました。 日本もネット上でこれほど細かく選挙の結果を見ることができるのでしょうか。

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